『良いこと悪いこと』8話、“もう1人”の存在が心臓を掴んでくる(感想)(ネタバレがあります)

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第8話、タイムカプセルの記憶がまたひとつ蓋を開けた感じ。
高木(間宮祥太朗さん)と園子(新木優子さん)たちが過去を追うほど、忘れてた思い出が逆に牙を剥いてくる。
みんなが夢を語ったあの日の映像に、見覚えのない“誰か”が座ってるとか反則級のゾクッ。
花音(宮崎莉里沙ちゃん)が必死に動いてしまう展開も苦しくて、心がいろいろ引っ張られっぱなし。

仲良し6人組じゃ終わらない、あの頃に“博士”が見ていたもの

22年ぶりのタイムカプセルがきっかけで始まった連続殺人。
高木(間宮祥太朗さん)、園子(新木優子さん)、小山(森本慎太郎さん)、さらに土屋(剛力彩芽さん)と豊川(稲葉友さん)の5人が真相を掘り下げる中で、「6人組じゃなかった」という事実が静かに浮き上がる。
仲間だったのに記憶の影に溶けてしまった“博士”=森智也。
その存在に気づいた瞬間の空気は冷たいのに、心臓だけ熱いみたいなアンバランスさ。
羽立(森優作さん)が単独で森に会いに行き命を落とす流れは刺さる。
謝る時間すらないまま喪失だけが増えるの、苦しい。
それでも前に進むしかない雰囲気が、誰の目の奥にも揺れてた。

森(古舘佑太郎さん)の薄笑いと「やっと気づいた」その一言の重さ

事情聴取でも森が犯人だと断定できず靄が残る中、高木が花音のお迎えで小学校へ。
偶然の挨拶から担任が森(古舘佑太郎さん)だと気づいた瞬間、画面の空気の色が変わった。
「やっと気づいた……」って笑う森の声が静かで、でも包丁みたいに鋭い。
DVDを握ってるのは彼だとわかった時、真相は目の前にあるのに触れたくない気持ちが同時に湧く。
土屋は警察へ行けと言い、小山は拒否。
この温度差が、人の正義の形が全然違うってことを突きつけてきた。
誰も正しくて、誰も苦しい。そう思うと息が深くなる。

花音のまっすぐさが引き起こす新しい扉、そして森が打ち明けた真実

高木の家に森が1人で訪ねてきて、いじめの過去を高木に突きつける。
「殺したのは君たち」その言葉は、責めじゃなく事実の確認みたいで重かった。
「向き合ってる?」って問いかけられると、記憶の中の自分が試されてるみたいで苦しい。
花音は2人の仲直りの原因がDVDだと思い込んで学校へ忍び込むし、その無垢さが逆に胸を締める。
森は羽立を助けたかったこと、でも掲示板を止められなかったこと、全部背負っていたと語る。
その声は怒ってなくて、疲れ切った後悔みたいな響き。
DVDを手渡す指先が少し震えて見えたのは、気のせいじゃなかった気がする。

「瀬戸紫苑」またひとつ開く記憶の箱、忘れられた“ドの子”の正体

イマクニでDVDを再生すると、小学生の自分たちが夢を語る映像がゆっくり流れる。
森が喋り終わったあとも映像は続いて、知らない女の子が「瀬戸紫苑です」と名乗る瞬間。
高木の「もう1人の……ドの子……」って呟きが震えてて、こっちまで鳥肌。
園子(新木優子さん)が「誰ですか?」と戸惑っても、森は静かに「ドの子」だと答える。
忘れてたのではなく、忘れさせられていたのかと思うと背筋が冷えた。
夢を語る声は柔らかいのに、真実の輪郭は鋭い。
SNSがざわつくのも当然な終盤の衝撃だった。

まとめ

第8話は、忘れた記憶と罪の形がゆっくり崩れてくる回だった。
タイムカプセルも夢も懐かしいのに、そこに埋まってるのは笑顔だけじゃない。
瀬戸紫苑という存在が映った瞬間、全員が見ていたはずの景色が書き換わる。
高木(間宮祥太朗さん)と園子(新木優子さん)の探す真実は、まだ深くて暗い。
でもその奥に光があると信じたい気持ちも残った。
過去と向き合うって、思ってるよりずっと痛い。
(みかんてぃ)