始まりからいきなり重たい空気で、13年前の出来事がずっと今にも影を落としてるのが分かる構成。
事故って処理された出来事なのに、どうしても引っかかる部分が残ってて、その違和感がずっと頭から離れない。
成長したロン(大西流星さん)が今どう生きているかも、かなり現実的でちょっと苦しい。
何もしていないように見えて、止まったままの時間の中で生きてる感じがして、胸の奥がざわっとする。
名探偵って呼ばれてるけど、本人は全然ヒーローじゃない
高校時代の出来事がきっかけで周りから頼られる存在になってるのに、本人はめちゃくちゃ無気力。
それでも相談を持ち込まれると結局関わってしまうところが、放っておけない性格なんだなって伝わってくる。
正義感が強いとかじゃなくて、目の前で困ってる人を見過ごせないだけって感じがして、そこがすごく人間っぽい。
完璧じゃない主人公だからこそ、言葉に変な説得力が出てくるのがこのドラマの強さだと思った。
刑事になった幼なじみとの距離感が切ない
欽太(原嘉孝さん)はずっとロンを見守ってきた存在で、立場は変わっても気持ちは変わってない感じが伝わってくる。
でも、警察として動いているからこそ、踏み込めない部分もあって、その距離がちょっと切ない。
13年前の事故をまだ追い続けているのも、仕事以上の理由があるのが分かるから、見てて感情が重なる。
同じ事件を違う立場から見てる2人の関係性、静かだけどずっと緊張感があるのが印象的だった。
社会のしんどさが、そのまま事件になって出てくる感じ
闇バイトとかSNSの問題とか、ニュースで聞く話がそのまま物語の中に入ってくるから、他人事に感じにくい。
被害にあう人たちも、特別な誰かじゃなくて、どこにでもいそうな普通の人なのが余計につらい。
でも、そこでロン(大西流星さん)がかける言葉が、きれいごとじゃないのにちゃんと心に届く感じで、少し救われる。
立派な肩書きがなくても、人を支えることはできるっていうテーマが自然に伝わってくるのが良かった。
優しい言葉の裏に、ずっと残る大きな謎
隣人同士助け合うっていう考え方がすごく温かいのに、その背景にずっと解けない家族の謎があるのが苦しい。
優しさで人を救いながら、自分の過去にはまだ答えが出てない感じが、物語に深みを出してる。
何気ない会話の中にも、過去につながりそうな気配が混ざってて、見逃せないシーンが多い第1話だった。
人助けの物語とミステリーが同時に進んでいく構成で、静かだけどずっと緊張感が続く始まり方だったと思う。
派手な展開は少ないのに、心の奥にずっと引っかかるものが残るタイプのドラマ。
見終わったあとも、あの街とあの人たちの空気がしばらく頭から離れなかった。

