「もしかして…」の空気がずっと続く感じ
伊能優理香(宮内ひとみさん)の違和感、最初はよくある夫婦のすれ違いかなって思うのに、スマホの扱いとか帰宅時間とか、積み重なると一気に不安が現実味を帯びてくる。
日常の些細な行動が全部怪しく見えてくる感覚、分かりすぎて胸がきゅっとなる。
派手な事件が起きてるわけじゃないのに、空気だけでこんなに緊張感作れるのすごい。
ロンの目線が、ちょっとだけ大人になってきてる
ロン(大西流星さん)が依頼を受ける流れは軽やかなのに、優理香の表情を見た瞬間に違和感を覚えるところ、ただの探偵役じゃなくて人を見る役になってきてる感じがして良かった。
欽太(原嘉孝さん)からのアドバイスを受けつつ、マツ(高橋侃さん)と一緒に尾行するシーンも、ちょっとドタバタなのにどこか切実。
事件よりも人の心を追ってる回っていう印象が強くて、シリーズの中でも空気が少し違う回だった気がする。
SNSとゲーム、現代っぽさがじわじわ怖い
ヒナ(平祐奈さん)のSNS捜索パート、テンポよく進むのに情報量が多くて、今っぽさ全開。
ゲームにハマってるって分かった瞬間、理由が見えたようで見えてない感じが逆に不安になる。
借金の理由が単純じゃないかも、って思わせる間の取り方がうまくて、安心できるポイントが一個もないのが逆にリアル。
優しさと執着の境目が見えなくなる瞬間
「愛はいつでも偏愛になり得る」っていう言葉、今回の話を見たあとだと重みが全然違って感じる。
誰も悪者に見えないのに、全員ちょっとずつズレていってる感じがあって、それが一番つらいタイプの物語。
あの場面の衝撃は忘れられないし、まさかあの人物が…って思う瞬間もちゃんと用意されてて、静かな回なのに感情の揺れ幅が大きい。
全体として、探偵ドラマというより夫婦ドラマを濃縮したみたいな回で、見終わったあともしばらく気持ちが落ち着かなかった。
派手な展開じゃないのに、心の奥にずっと残るタイプのエピソードで、シリーズの中でもかなり印象に残る回だったと思う。

