『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』第5話、奈美が拉致されてもブレない“刑事の誇り”(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、奈美(沢口靖子さん)が拉致された瞬間の空気が一気に冷たくなった。
明るく元気なベテラン刑事が、いつもの笑顔を失って静かに目を細めるその姿。
何十年も正義を信じ続けてきた人が、命の境界線に立たされるってこういうことなんだと思った。
「ずっと見ていた」と犯人が告げる声が耳に残って離れない。
SNSでも「奈美、無事でよかった」「心臓止まるかと思った」って言葉が並んでた。

DICTに走る衝撃、奈美不在から始まる緊迫の展開

都内で発生した早朝の一斉停電。
DICTのメンバーが原因を追っている最中、室長の早見(松角洋平さん)がふと奈美(沢口靖子さん)の不在に気づく。
そのタイミングで映し出されたパソコン画面の異変が、物語のスイッチだった。
清水紗枝(黒島結菜さん)の指先が震えるほどの焦り。
そして投稿された犯行声明――「日没までに救出できなければ命の保証はない」。
その挑発的な言葉が、画面越しに突き刺さる。
平静を装う山内(横山裕さん)の表情にも、焦燥が隠せなかった。

奈美(沢口靖子さん)と犯人の密室、張り詰めた会話劇

拘束された奈美の前に現れたのは、素顔を見せながら名を名乗らない男(和田聰宏さん)。
彼が差し出したのは、アメ。
その一粒が、異様な静けさの中で“罠”にも“哀れみにも”見えた。
奈美が「古谷じゃないの?」と問いかける瞬間、刑事の直感が光った。
男は古谷を名乗るが、奈美の目は動じない。
彼女の観察力が、またひとつ真実を暴き出していく。
妹が“存在しない”ことを見抜いた時、空気が一瞬止まった。

駒場の歪んだ愛情、そして奈美の洞察

男の正体は古谷ではなく、駒場。
彼が妹の薬をすり替えていたという奈美の指摘は、真実というより刃物だった。
「感謝されることが気持ちよかったんでしょ?」と淡々と言い放つ奈美の声が鋭い。
駒場が怒り狂って奈美を殺そうとする場面、時間が引き伸ばされたように感じた。
沢口靖子さんの表情、恐怖じゃなく覚悟。
刑事として生きる人の“恐れない強さ”がにじんでいた。
そして、山内(横山裕さん)が飛び込んで奈美を救うシーン――あの一瞬、全員の心臓が止まった。

救出の後に残った影、トクリュウの存在

駒場が逮捕されても、背後にはさらに深い闇。
奈美拉致を指示したのは、犯罪組織・トクリュウの人物。
DICTメンバーがアジトに突入するが、そこはすでにもぬけの殻。
ディクトの本領発揮はこれからなのかもしれない。
無人の空間に残されたモニターの光が、まるで「次が始まる」と言っているようだった。
情報犯罪という見えない敵が、また一歩先を行っている。

奈美と桐谷杏子(板谷由夏さん)を繋ぐ“過去”の重み

11年前の事件。
奈美が都議会議員だった桐谷杏子(板谷由夏さん)を襲撃から救った日の記憶が、少しずつ輪郭を取り戻す。
「正義」と「政治」の交わり、その中で奈美が言い放った“厳しい一言”。
それが、今の杏子の生き方にも影を落としているように見えた。
彼女たちの関係が、単なる恩人と恩返しでは終わらない予感。
命の危機を経たことで、奈美の“覚悟”はより強くなった。

まとめ

第5話は、絶対零度シリーズらしい“静かな緊張”が張り詰めた回だった。
奈美(沢口靖子さん)が拉致されながらも、恐れずに相手を見抜いていく姿にただ圧倒された。
山内(横山裕さん)の救出、紗枝(黒島結菜さん)の冷静な判断、チーム全体の信頼関係も光った。
駒場(和田聰宏さん)の歪んだ愛情も、どこか悲しくて人間的。
そして、トクリュウの存在が示す“新たな戦い”が始まる。
沢口靖子さんの静かな強さが、画面全体を支配した第5話だった。
(ゆめのん)

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