第10話、二宮奈美(沢口靖子さん)がいつもみたいに明るいのに、画面全体が緊張でギシギシきしむ回。
日本初の女性総理・桐谷杏子(板谷由夏さん)の娘が誘拐されて、その動画がSNSに落とされるっていう胃が痛くなる序盤。
DICTの空気が張りつめすぎて、目が離せないどころか瞬きまで邪魔。
情報が渦みたいに巡るのに、足跡はみるみる消える感じ。
人の声と通知音が同じくらい刺さる展開だった。
DICTが立つ場所は情報の嵐、その真ん中の奈美(沢口靖子さん)
奈美は記憶力が鋭くて会話の隙間から真実を拾うタイプ。
なのに今回は、その目にも映らないくらい情報の波が荒い。
DICTの運営を仕切る佐生新次郎(安田顕さん)に対して、奈美の中で芽生える不信がじわじわ広がる。
フェイク動画で世間の目をそらしていたと知って、あの笑顔の奥のざわめきが止まらない。
娘・カナ(白本彩奈さん)の誘拐とサイバーテロが絡む中で、奈美の表情は静かだけど確実に冷えていく。
情報は武器になるのに、同時に刃にもなるって実感が背骨まで冷たかった。
桐谷杏子(板谷由夏さん)の姿が消える、その瞬間の空白が怖い
杏子は誹謗中傷の波に押されながら、ついに緊急会見で娘の誘拐を公表する。
言葉の重さが喉を擦るみたいに伝わるシーンで、肩の力が抜けそうになった。
会見後、奈美の付き添いを断って化粧室に向かう杏子。
そのまま消えたように姿がなくなるの、呼吸ごと止まる。
犯人の誘導に応じて向かった先には何もなく、ただ弄ばれていただけという残酷。
立ち尽くす杏子(板谷由夏さん)の静かな絶望が刺さって、あのシーンだけで胸がざらざらした。
SNSに溢れる監禁動画、世界に広がる危機の温度
動画が投稿され、削除が追いつかずに拡散していく地獄の速度。
清水紗枝(黒島結菜さん)が投稿元を追うけど偽アカが乱立して、情報の泥流みたいに濁っていく。
極秘だったはずの誘拐は一気に世界の知るものに変わり、国家規模の危機へ転がる。
数字も言葉も手がかりも、全部が追いつかないスピード。
画面越しでも胃が軋むような焦燥が伝わって、奈美(沢口靖子さん)の疑念もさらに深く沈む。
野村翔(北代高士さん)と電力テロの影、DICTが動く
連続殺人の疑いがあるシステムエンジニア・野村翔(北代高士さん)を追うDICT。
山内徹(横山裕さん)と掛川啓(金田哲さん)が捕まえに行こうとした瞬間、監禁動画が投稿され現場がざわつく。
森宮の居場所を野村が知っていると踏んで逮捕に成功し、電力会社が標的だと判明。
清水(黒島結菜さん)はサイバーテロ阻止のために手を走らせる。
コードを追う目が鋭くて、ギリギリで攻撃を止めた時は空気まで震えた気がした。
カナの居場所がついに見えた瞬間、希望の粒が灯る
沢北が帰国し逮捕され、清水のデータ分析から主犯・久慈の居場所も都内と判明。
車の走行ルートを洗い出して、カナの居場所が浮かび上がった展開、胸の奥で小さく鼓動が跳ねた。
「清水が凄い」「清水が救えるかも」SNSの声が溢れるのも自然なくらい、彼女の働きが大きい。
DICTが一歩ずつ正解に近づく感覚、息を詰めながら見届けるしかなかった。
希望はまだ薄いのに、確かに触れる距離に落ちてきた気がする。
まとめ
第10話は、明るい奈美(沢口靖子さん)の影に緊張が根付いていく回だった。
情報が刃となり、SNSが奈落の入口みたいになって、誘拐とサイバーテロが同時に迫る息詰まる展開。
清水(黒島結菜さん)の奮闘で一筋の光が差して、カナ(白本彩奈さん)への手が届きそうな空気。
まだ闇は濃いのに、目を離したら消えそうで見続けてしまう。
この続きが怖くて、でも知りたくてたまらない。
(ゆめのん)

