第5話、玄一(及川光博さん)と索(手越祐也さん)の“恋人つなぎ”が放送された夜。
SNSが「ありがとう世界」で埋まるなんて、こんなに平和な奇跡ある?
手のひらが触れ合った瞬間、空気が止まった。
静かな夜に流れるギターの音と、2人のぎこちない手。
優しくて、痛くて、泣ける。
ギターと星空、そして“恋人つなぎ”
夜の庭で、玄一がギターを弾き、索が隣に座る。
“嬉しいときも歌いたくなるんですねぇ”という玄一の言葉に、索の目が少し柔らかくなる。
静かな時間の中で流れる「昔の曲」の話。
玄一が初恋の人・鯉登(大谷亮平さん)を思い出すときの、照れた笑顔がたまらなく切ない。
「会いに行ってみないんですか?」という索のまっすぐな問い。
そして、差し出された手。
“お手じゃないです”と笑う索、“じゃあこう”と恋人つなぎをする瞬間。
大げさなセリフも音楽もないのに、世界がふっと温かくなる。
触れた手の中に、2人の孤独と希望が溶けていた。
“恋を信じたいおじさん”と“恋を恐れる青年”
玄一(及川光博さん)は50歳。
恋を諦めずにいる優しすぎる人。
索(手越祐也さん)は、恋に冷めきっているようで、本当は傷だらけ。
その2人が少しずつ寄り添っていく過程が、このドラマの一番の美しさ。
手をつなぐだけで、信頼の温度が伝わる。
「恋人つなぎ」という行為が、彼らにとって“はじめて心を開いた証”に見えた。
年齢も過去も関係ない、人と人のぬくもり。
その描写が、繊細で、静かに泣ける。
玄一の“初恋の記憶”が動き出す
中学生のときに作った曲。
“鯉登くん”という名前に再び触れたことで、封じていた記憶が動き出す。
“酷いことをした”という言葉が残す影。
笑顔の裏に、過去への後悔がにじむ。
玄一の心の奥には、まだ会えない誰かへの想いがある。
でも、その想いを受け止めてくれる索の存在が、彼を少しずつ救っている。
「恋人つなぎ」は、過去を許す第一歩なのかもしれない。
“ぼくたちん家”という小さな居場所
ほたる(白鳥玉季さん)も含めた3人の奇妙な同居生活。
家族でも恋人でもないけれど、“居場所”の匂いがする。
玄一の優しさが、誰かの痛みを癒やしていく。
索の無表情の奥にある優しさが、少しずつ顔を出していく。
“家を買う”というテーマが、ただの物理的な家ではなく、“心の家”を探す旅に見えてきた。
このドラマは、愛の形がいくつもあることを、優しく教えてくれる。
SNSの反響、「恋人つなぎ」で世界がざわめいた
放送後、X(旧Twitter)はお祭り状態。
「恋人つなぎが可愛すぎて変な声出た」「ありがとうぼくたちん家」「ありがとう世界」。
「ミッチーの照れ方が天才」「手越くんの手の出し方が自然すぎ」「恋の描写が丁寧すぎて泣いた」。
一つの“つなぐ手”で、これだけ人を幸せにできるってすごい。
この回をきっかけに、ドラマ全体の優しさがもっと深く見えてきた。
まとめ
第5話は、“手をつなぐ”だけで心を動かす奇跡の回だった。
及川光博さんの柔らかな演技と、手越祐也さんの静かな温度が溶け合う。
恋人つなぎが、ただのロマンスではなく、“孤独を癒やす行為”に見えた。
誰かの手を信じられること、それがどれほど尊いかを教えてくれた夜。
ありがとうぼくたちん家、ありがとう世界。
(ほのりん)

