第2話、静かに怖い回だった。
薫(波瑠さん)がようやく見つけた“ママ友”が、本橋さゆり(田中みな実さん)っていうのが、もう不穏の始まり。
柔らかい笑顔なのに、どこか目の奥が読めない。
「フェイクマミー」ってタイトルの意味、だんだんじわじわ浸透してくる。
母親たちの世界、笑顔の下に隠してる感情がえげつない。
薫(波瑠さん)の新しい日常、少しずつ綻び始める
ベンチャー企業「RAINBOWLAB」で働くようになってから、薫(波瑠さん)の毎日は少しずつ形を取り戻していた。
茉海恵(川栄李奈さん)と“親子面接”のための替え玉をしたことがきっかけで、娘いろは(池村碧彩ちゃん)と一緒に名門校に通う生活がスタート。
でも、その安心感は最初だけ。
小学校って、子どもだけの場所じゃなくて“母親同士の戦場”でもある。
お受験ママたちの圧、完璧な笑顔、言葉のナイフ。
その中で、薫がさゆり(田中みな実さん)と出会った瞬間、空気が変わった。
“金星みたいなやつ”――いろは(池村碧彩ちゃん)の一言がすべてを物語る
いろはが本橋圭吾に壊された鍵盤ハーモニカのケース。
その時に言った「金星みたいなやつ。太陽系で一番明るいけど、中は毒ガス」ってセリフが秀逸すぎた。
子どもなのに、真理をついてくる。
この作品、子どもたちの言葉がいちばん大人。
圭吾の母・さゆり(田中みな実さん)は一見穏やかで、謝る姿も完璧。
でも、あの謝罪、どこか“練習された”感じがして怖い。
「え、やだ、ホントにすみません」って口調の軽さと、目の温度差。
一瞬で信用できなくなった。
田中みな実さんの“いい人に見える悪役”の破壊力
田中みな実さんが演じるさゆりは、優しさの奥に計算を感じるタイプ。
声のトーン、手の動き、全部が完璧。
それが逆に怖い。
SNSでも「田中みな実の信用できなさがリアル」「絶対裏ある」ってざわついてたけど、ほんと同感。
“悪女”っぽい派手さじゃなくて、“人間の怖さ”を静かに滲ませる演技。
普通の謝罪なのに、なんか息苦しくなる。
このドラマ、キャスティングの妙が光りすぎてる。
茉海恵(川栄李奈さん)と薫(波瑠さん)、それぞれの“母性のフェイク”
茉海恵(川栄李奈さん)は完璧に見えて、全部計算ずく。
薫(波瑠さん)は逆に、不器用なくらい純粋。
でも2人とも“母親としての自分”を演じてる。
そこがこの作品のテーマでもある気がする。
「母親でいなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」っていう圧が、彼女たちを壊していく。
フェイクって、他人に向けたものじゃなく、自分に向けた言い訳なのかもしれない。
見ていて、痛くてたまらなかった。
“ママ友”という名の社会、笑顔の中に潜む戦争
第2話で描かれたのは、母親たちの小さな戦い。
謝罪の一言、ランチ会の座る位置、子どもの成績――全部が見えないマウントの材料。
薫(波瑠さん)はまだその世界に慣れていないけど、さゆり(田中みな実さん)はそのルールの中で生きてきたプロ。
その2人が交わるとき、何かが必ず壊れる。
ラストの穏やかな笑顔が、次回への地雷にしか見えなかった。
この静けさの裏に何が隠れているのか、考えるだけで怖い。
まとめ
第2話は、光と毒が混ざり合うような不思議な回だった。
波瑠さんの繊細な演技が、薫の不安と優しさをまっすぐ伝えてくる。
そして田中みな実さんの存在感が、その優しさを試すように笑ってる。
川栄李奈さんの茉海恵も、完璧な笑顔の裏に見えない闇を抱えていて、全員が“フェイク”をまとってる。
見終わったあと、SNSの「田中みな実、絶対ただのいい人じゃない」の声が頭から離れなかった。
次回、この笑顔がどう壊れていくのか、怖いけど見たい。
(みかんてぃ)

