第4話、静かに進む物語の裏で、一番危ない音がした。
塚田竜馬(高橋侃さん)の「俺が払うよ」ってセリフ、あの優しさがそのまま罠に繋がっていく感じがたまらなかった。
染谷将太さん演じる折田の笑顔が、冷たくて綺麗で、逆に怖い。
信じる心が、壊れる音が聞こえた回だった。
“70人分の注文”という完璧な罠
シナントロープのリニューアルを喜んでいた都成(⽔上恒司さん)たち。
だけど、「70人分の注文」っていう奇跡みたいな出来事が、最悪の入口だった。
深夜になっても受け取りに来ない客、焦る厨房、沈黙することみ(山田杏奈さん)。
環那(鳴海唯さん)の「誤発注商法なんて炎上覚悟だよ」って言葉が、妙に現実的で刺さる。
“チャンス”の顔をした罠が、こんなに美しく仕組まれてるのが怖い。
SNSでも「これ完全にやられてる」「折田の笑顔が地獄の合図」ってざわついてた。
塚田(高橋侃さん)の“優しさ”が危うい
塚田が「俺が払うよ」って言った時、誰も止められなかったのが痛い。
彼は音楽にも仲間にもまっすぐで、だからこそ人を信じてしまう。
20万円、若手ミュージシャンには重すぎる額。
「車でもなんでも売って」って、あの必死さがリアルすぎて泣けた。
その決意の裏に、折田(染谷将太さん)の影が静かに伸びてるのが怖い。
優しい人ほど、狙われる世界。
見てる方も、息が詰まる。
折田(染谷将太さん)の笑顔が“罠”そのもの
バーミンのトップ・折田が電話に出た瞬間、空気が変わった。
「貸金業者のチラシ」ってだけで不穏なのに、あの声で名乗るシーン、鳥肌。
染谷さんの演技、笑顔の奥に“完全な支配”がある。
表面上は優しく、声も落ち着いてるのに、言葉の端に鋭い刃が隠れてる感じ。
SNSでも「折田の笑顔が一番怖い」「もう出てくるだけで心臓が痛い」って声が多かった。
人の弱さを静かに利用する折田、悪役というより“人間の裏の形”みたい。
信頼と崩壊の狭間にある“シナントロープ”のリアル
このドラマのすごいところは、事件よりも“人の選択”が怖いってこと。
都成(⽔上恒司さん)もことみ(山田杏奈さん)も、誰も悪くない。
ただ、誰かの善意が別の誰かを追い詰める。
バーガーショップの明るい照明の中に、もう暗い影が見える。
日常の延長に地獄がある、そんなリアルさがずっと残る。
“青春群像”なのに、全部が少し歪んでて、美しいのが怖い。
まとめ
第4話は、塚田竜馬(高橋侃さん)の優しさが悲劇に変わる回だった。
折田浩平(染谷将太さん)の仕掛けは、暴力じゃなく“信頼を壊す力”で動く。
都成(⽔上恒司さん)たちの仲間意識も、少しずつ綻び始めてる。
「助けたい」と思う気持ちが罠になる世界。
静かで、残酷で、それでも目が離せない。
来週、塚田がどう堕ちていくのか、怖いけど見届けたくなる。
(あやぴょん)

